早すぎ…じゃない?

私が転校してきて三日目。

またもや転校生が来るということでクラス中のテンションが高くなっていた。



暁の後ろについてその男が教室に入ってきた瞬間、クラス中の女子がざわめき、男子までもが息を飲んだ。

美しく中性的な顔立ちは、そこらへんのアイドルなんかよりカッコ良く、同時に可愛い。

その男はチラッと私を見てくると笑顔で手を振ってきた。

…うん、ヤバい。


「静かにしないと自己紹介出来ないぞー」


暁の声でクラス中が静かになる、女子は彼の言葉に全力で耳を傾けて男子は彼に全力で威嚇している。


「東雲(しののめ) 晴也(はるや)です」


それだけなのに、女子はキャー!!!と黄色い悲鳴を上げた。