「だから…転校して、一人暮らしする」


私の言葉にクラス中がざわついた。


「それは…晴也(はるや)様は許すんですか?」

「んー、晴也も来れば問題ないと思う」


あ、そうしたら二人暮らしになっちゃう。

でも…一人とか晴也許さないしなぁ…


「やっぱり、晴也に黙って行くわ!」

「…!?」


言葉にならない驚きを顔で表す隣の子とクラスメイトたちに「まだ…晴也には秘密ね?編入試験受けてから家を出るから、その前にバレると家から出られなくなる」と言うと、秘密という単語に反応してワクワクした表情のクラスメイト。

これは、大丈夫だな。と信じる。


今日は帰ったら、新しい学校と家を探さなきゃな。

その後は新しい携帯の用意と、毎月振り込んで貰う金額を決めて(最低限にしないと心配性な大人達が振り込みまくる)、荷物もまとめて…


忙しくなりそうだ。