「城ヶ崎、ちょっといい?」


暁先生が私の手を取って、野次馬の群れから飛び出した、そのまま黙ってついて行くと暁先生は保健室に入っていった。


「なんで、こんなところに?」


まさかカウンセリングとかするんじゃないよな…?

いじめられてる私の力になりたい、とかは

「おいで」

暁先生はベッドの上に座って私に手招きをした。

私が向かい側のベッドに腰を下ろそうとしたら再度手を掴まれる。


「こっち」

「え?」


なぜか、暁先生が座っていたベッドにひっぱられて押し倒された。

腕と足を抑えられた状況でマスクとサングラスを外される。


「なんのつもり?」

「これは、驚いたなぁ…」


暁先生は私の頬に手を添えると、額と額を合わせた。


「綺麗だ」

「…」

「昨日の自己紹介の時から凛としていて綺麗だと思っていたが、見た目まで綺麗とは…」


待て待て待て待て待て、されるがままになってるけどちょっと待て?

こいつ教師だよね?私生徒だよね?

なんでベッドで押し倒されてんの?

それに近いって!!


「綺麗なものは守らなきゃいけない、そう思わないか?」

「昨日のSHR後、すぐに帰っていったくせに」

「あそこで囲まれた君の反応も見たかったんだ。でも君は誰に対しても凛とした姿勢を崩さなかった」


怖い!ヤバい!怖い!!


「俺が、絶対に守るから…君はこれからは身を任せているだけでいい」


暁先生は…もう!暁でいい。

こいつに先生と呼ぶ価値はない!

暁は、ゆっくりと私のスカートの中に手を入れてきた。

このままではヤバい、が…パニックで力が出ない。


「い、やぁ…」


うわぁ…変な声出た…死にたい…


「ふふっ、可愛い声で鳴くんだな」


待って、マジでキモいって。

スキンヘッド以上にキモいって。


ガラッ


扉の開いた音で暁は咄嗟にベッドから降り、私にマスクとサングラスを投げた。


私は急いでそれを装着した。