「あんた、マジふざけないでよ!?」
学校に着くと、かなりイラついている柏木に肩を掴まれた。
「え?何かありましたー?」
分かりやすくとぼけると、柏木の怒りは声に出なくなり、代わりに手を振り上げた。
叩かれるか、と思い防御の体制に入る前にその手は誰かに掴まれて止まった。
「それくらいにしろ」
柏木の手を掴んだのは
「暁先生?」
昨日、喧嘩の仲裁に入った時も優しい顔をしていた暁先生が、怖い顔をしている。
SHR後、明らかに囲まれる私を無視して職員室に戻ったくせに。
「だって…この子が私のローファーを履いて、代わりに私の靴箱に自分のローファーを!」
「何の話?証拠は?」
「それ、本当に城ヶ崎の靴だったのか?」
「種類は同じだったけど!水が入ってて!」
「水が入ってるから私のっていうのはおかしくない?」
柏木は「自分が水を入れたのだから間違いない」とも言えずに口を閉ざして顔をふせた。
勝った、とは思ったけど複雑だな…
途中で割り込んで来た暁先生、教室での生徒との関係からして不良校にしては好かれているほうだと思う。
これは助けてもらっちゃったのか?
何かあったのか?と野次馬が増えて来てしまい、状況の悪くなった柏木は小走りで逃げていった。
学校に着くと、かなりイラついている柏木に肩を掴まれた。
「え?何かありましたー?」
分かりやすくとぼけると、柏木の怒りは声に出なくなり、代わりに手を振り上げた。
叩かれるか、と思い防御の体制に入る前にその手は誰かに掴まれて止まった。
「それくらいにしろ」
柏木の手を掴んだのは
「暁先生?」
昨日、喧嘩の仲裁に入った時も優しい顔をしていた暁先生が、怖い顔をしている。
SHR後、明らかに囲まれる私を無視して職員室に戻ったくせに。
「だって…この子が私のローファーを履いて、代わりに私の靴箱に自分のローファーを!」
「何の話?証拠は?」
「それ、本当に城ヶ崎の靴だったのか?」
「種類は同じだったけど!水が入ってて!」
「水が入ってるから私のっていうのはおかしくない?」
柏木は「自分が水を入れたのだから間違いない」とも言えずに口を閉ざして顔をふせた。
勝った、とは思ったけど複雑だな…
途中で割り込んで来た暁先生、教室での生徒との関係からして不良校にしては好かれているほうだと思う。
これは助けてもらっちゃったのか?
何かあったのか?と野次馬が増えて来てしまい、状況の悪くなった柏木は小走りで逃げていった。