「ここが図書室でここが多目的ホール、
視聴覚室にミーティングルーム…」


授業や行事などで使う教室を
丁寧に案内して回る悠斗の
1歩後ろを歩く私は
目の前の背中を、だた見つめていた


「大丈夫?」


歩幅を合せるよう振り返る悠斗に
私は微笑んだ