少しずつ近付く姫野に
胸の鼓動も少しずつ大きくなる


姫野の席の前に立つと人影に気付き
姫野がゆっくりと顔をあげた



「悠君…」



彼女の口からこぼれた
その一言に俺の胸の奥が締め付けられた