百瀬は一通り生徒を見渡し
再び俺と目が合った


「有栖川」


突然、名前を呼ばれ俺も思わず席を立つ


「…はい」


「お前、確か生徒会長してたよな」


「…はい」


「じゃ、放課後にでも
軽く校舎案内してあげて」


「…はい」


周りの生徒から注目を浴びながらも
俺は姫野から目が外せないでいた