「 びっくりしたよー。日向ってば急に立ち上がったかと思ったらクールボーイのとこまで走ってくんだもん。」
「 クールボーイって。笑」
「 だってあの名前で呼べないじゃん。まだ平気じゃないんでしょ？」
「 そうだけど …。」
「 あのさ、日… 」

雅が何か言いかけた瞬間背後に気配が…
まさかと思って振り向くと

やっぱり。

感じ悪男の日向蒼が立っていた。


「 ちょっと来て。」
「えっ？えっ？ちょっ！」

お前に拒否権はないと言わんばかりに強引に教室から連れ出された。
後ろから聴こえるのは、女子の悲痛な叫びと男子の茶化した声。


ほんと 最悪。
なんで こんな奴なんかに。