あまりの衝撃に私はその場に立ち尽くしてしまった。

色々な感情が私の心を支配する。
まさか、この人が 日向蒼だったなんて。
頭の中はパンク寸前だ。


「 おい。」
「 へ? 」
「 そこどいて。邪魔。」
「っ!」

そう言って 日向蒼はそうそうと席に着いてしまった。



やな奴〜!
たしかに邪魔だったかもしれないけど、あんな怖い声で言わなくても…

むかつくのと衝撃が入り混じった感情が胸に留まったまま、雅のいる席に戻った。