にぎやかな教室ではまだ緊張感はあるものの、一人一人が楽しそうに友達と話している。

ただ 、 私と雅の間には重苦しい空気が漂っていた。


「 大丈夫?日向。」
「 うん。でもよく見たら違ってた。私の日向くんは " 蒼 日向 " だもん。」
「 そうだよね。気にすることないよ。」



わかってる。
どんなに願っても私の知ってる 日向くんはもういない。
だけど どうしても反応してしまう。
その度に 私の心が締め付けられるの。
忘れられない。
忘れられるはずがない。