らいとside





ななは、さっき帰った。

後は、ゆいと話をする。

電話をかける。




「もしもし?」

「もしもし。らいと、大丈夫?」

「ああ。今から、言うこと耳に焼きつけといてほしい。
だますような真似してごめん。でも、遊びじゃなかった。すぐ別れるつもりだった。けど、付き合ってたのは、惹かれる所があったから。
ななには、内緒な。あいつ、意外と焼きもちやっから。
けど、俺にとって、ななは特別だから。俺とななが、向き合えたのは、ゆいのおかげ。ありがとう。」





ごめんじゃなくありがとうでしめる。

そして、最高のプレゼント。

きっと気づいているはず。

「やっと、呼び捨てでよんでくれたね。」

涙を流しているのが伝わってくる。

「ありがとう。」

「あたしこそ、ありがとう。しっかり気持ちを受けよめようとしてくれて。大好きでした。」