「青い星・・・これが、地球というものか・・・。」

灰色のマントを被った少女がつぶやく。

「このセカイも始まりを迎えたのか・・・。」

強い風が、マントを揺らす。

「しかし、このセカイも終わりを向かえる・・・。現実というものは、なんて愚かなものなんだ・・・。」

少女は、マントのフードをそっと脱いだ。

「未来は、変えられる・・・だが、それを変えるのは・・・。」



「ふぁ~・・・。」

俺は、大きなあくびをする。

「おはよー、葉月くん。」

「おはよ・・・。」

「大丈夫?すっごい眠そうだけど・・・。」

少女は、葉月の顔をのぞきこむ。

「寝不足だよ。」

「無理しないでね?」