瑛斗はあたしを受け入れて抱きしめた。




「俺、行くね?」




寂しいって想いも大きいよ。




でも、瑛斗の人生だから。




「いってらっしゃい?」




「うん・・・ありがとう。」




瑛斗がズッと鼻をすすった。




「泣いてるの、瑛斗?」




「せっかく両想いだったのになぁ。」




俺、かっこ悪りぃなって瑛斗は笑った。




「あたし待っててもいい?」




「あたりまえ。」




瑛斗はかっこ悪くなんてない。




あたしの中では1番なんだから。




瑛斗はあたしにキスをした。




そして―――




瑛斗は旅立った・・・・・。