確か校舎の裏口に駐車場があった。
あそこなら生存確率は跳ね上がるし
上手く行けば死ぬときは一瞬で死ねる。

そう思い、そこへと向かった。

幸か不幸か自分は趣味の物を詰め込んだバックパックを背負っていた。

そこそこ盾にはなってくれるだろう。


校舎内からは下級生の泣き声や
緊急地震速報のカウントダウンが
聞こえる。


このカウントダウンが
命の終わりが近付くのを数えている様で
何とも言えぬ興奮に似た物を覚えた。

位置に着き、耳をすます。


4…3.2.1…