いつもと同じ様に預けていた
iPhoneを受け取り、階段を下る。
靴を履き替えて校舎から出る。
ここからもいつもと同じだ。
駅まで歩き、改札を通り電車に乗る。
いつもと同じ様に帰る。
今日の夕飯は何にしようか。
唯一の肉親である母親が働きもせず
区から出るお金を貪る為に
自分で色々する。
帰ってももちろん母は居ない。
自分で稼いだ訳じゃない汚いお金で
毎晩何処かをほっつき歩いている。
家事など何もやらないので
親という感覚も薄れている。
自分が養って行く事になると思うと
この先は生きたくない。
そう思うようにもなってきた日常だ。
そんな時、iPhoneが叫び声を上げた。