翌日、いつもより、少し早起きをした。


コーチは午後練からでいいって言ってくれたけど…

ひかるは朝練に出るだろうし…


行ってみようかな。



そう思いながら、制服を着た。

時間はまだ六時半。

八時に家を出ても、余裕で間に合うけど…。


基本あたしは朝食を採らないから、少し寝過ごしたくらいで、遅刻の心配をする必要がない。


ふと、外を見ると、玄関前に人が立っていた。

「??」


よく見ると、ウチの学校の制服を着ているけど…見覚えがない。


取り敢えず、玄関の戸を開けた。


「あっ、オハヨウ!波音!!」

「へっ?」

見た目は、違うけど

この、よく通る声は……


「ひかるっ!?」

「何だよぅ。
あたしってわかんなかったか?」


ひかるは唇を尖らせながらあたしを見た。

「わ、わかんないよぉ」


だって、昨日は、茶髪のショートカットで、裸眼だったけど

今は短い髪をアップにして、黒縁の眼鏡かけてるんだもん…。


わかんないっつーの。