我慢が出来ずに、ケラケラ笑い出してしまったオレ。


口元を覆って大笑いしているオレの事を、クリスとイブは揃って顔を傾けながら見上げていた。


「あーーもうっ!!湖柚大好きだ!!」


「キャアアアアッ!?」


ガシッと湖柚の両脇に手を差し込んで持ち上げると、すっとんきょうな声が青空いっぱいに響き渡った。


「なっ、湖柚。これからのお前の笑顔の人生に、オレも加えてくれるか?」


キョロキョロと辺りを見渡す湖柚に笑いかけると、オレにも柔らかい微笑みが返ってくる。


「うん……!と言うか、私の笑顔の源は村星君だよ」