ワタワタしていると、落ちついた湖柚がイブをオレから引き離す。


飼い主の腕の中で、イブは確実にオレを威嚇していた。


「えっと……なんでオレ、いきなりイブに攻撃されたワケ?」


「イブは私の事助けてくれたんだよ。初チューなのに、しかも外なのに、オオカミの如く彼女にキスしまくる男の子から!!」


イブと一緒にオレを威嚇する湖柚はそう言うけれど…怒った顔すらカワイイな。


「だって湖柚がカワイ過ぎるから、ブレーキブッ壊れちまったんだよ………嫌だったんならごめん」


でもここで謝らなきゃ、きっと尾を引いてしまう。