んな声出すなよ……初めてのキスだって言うのに、止まらなくなるじゃねぇか。


「ふ……ぁ…」


角度を変えて何度も何度もキスを繰り返すと、湖柚の声の甘さが徐々に増してゆく。


まるで危険な媚薬みたいに脳内を支配するその声に、完璧に箍(たが)が外れてしまった。


「む、ら星君、苦しい………」


「悪い…まだ足りない」


「なっ……!私もう息が………!!」


キスの途中でどうにかオレを止めようとする湖柚だったが、オレの暴走は止まらなかった。


「クゥ~~~ン?」


不意にイブが、湖柚の膝に両前足を乗っける。