今まで私が同世代の男の子に言われた言葉といったら、地毛の茶髪や顔立ちを貶すヒドイ言葉ばっかりだった。


メガネをかけて顔を隠す様になってからは、男子を遠ざけて……オシャレしてからはマシになったし、告白もされる様になった。


でも、ここまで真摯に想いを告げてくれた人は初めてで――――…涙が止まらない。


その涙は女子トイレで流した冷たい涙とは正反対の、嬉し涙だった。


「……さっきも聞いたけど……本当に私でいいんですか…………」


「お前がいいから、湖柚に告ってんだけど?オレ」


フッ…と優しく微笑む村星君。