『風家さん、私はさっきもお父様とお母様に言ったけど、私の幸せは自分で決めるから!だから風家さんは遠慮なぁ~~~く、喜仁とくっついてね!!』


所さんの御両親と話した和室から退室した時、襖の前で所さんがキラッキラの笑顔でこう耳打ちしてきたけど――――…本当にいいの?


今までずっと人に気を使って生きてきたから、こういう時素直に受け入れる事が出来ない私。


「湖柚……確かに今の段階で解決していない問題はまだある。村星家と所家で話し合わないといけないし、和果の親が納得してもじいちゃんばあちゃんがウルサイかもしれない」