村星君が所さんの御両親に私が好きだと言ってくれた事は、とっても嬉しい。


でもこのまま、全てが上手く行くとは思えない。


顔を曇らせて何やら考え込んでいる私に気がついたのか、村星君が私の頭をポンッと撫でた。


「お前が何を気にしているのかは、分かってるよ。オレと和果の仲がギクシャクするのを気にしてるんだろ?」


「………うん」


私が村星君と所さんの間に割って入っちゃった気がして、気分が完全に明るくならないんだ。


私がいなかったら、所さんと村星君は美男美女カップルとして皆から羨望の的になったかもしれないのに……