「私こそごめんね?逃げ出したりして……あの時きちんと話聞いてたら、こんな事にはならなかったかもしれないのに………」


苦し気に若干歪んでいる村星君の顔を見ていると、罪悪感の網が心を包むのを感じた。


村星君、一昨日“オレの話聞け”って私の事追いかけて来たのに……私、逃げまくった挙句女子トイレに籠っちゃった。


もしあの時きちんと村星君の話を聞いていたら、ここまで状況がゴチャゴチャになる事は無かったかもしれない。


彼は真実を話そうとしてくれていたのに、勝手に被害者ヅラして逃げたのは――――…私自身の責任なんだ。