放課後、私達はいつものように
部活動に励んでいた。
って言っても話してるだけだけど(笑

「また優弥こないじゃん…。」
「いつもの事。少しは慣れろ」

この甘えた声の琴音が一番嫌い。
だからつい冷たい口調になってしまう。

「「ガラガラッ」」

「優弥!!」
『うるせー。黙れ。』
「いいじゃん!!」

また始まる。琴音のアピール天国。

「よっ、原崎。」
『うっす、亜由那さん』

やっときた話し相手。
だったのに…。

「なんで亜由那の時は普通なのに琴音の時はあいさつしてくんないの!!」
『うるせぇっつってんだろ。』
「……。」

あーまた琴音ないちゃうよ。
泣き虫にもほどがあるよ本当に…。
困る…。

「大丈夫?琴音」

あずさはいつも優しいなぁ。
私も見習わないとなぁ。

『で、亜由那さん今日の夜暇?』
「あー暇だねぇ。てか夜はいつでも暇だから(笑」
『じゃあ8時にいつものとこね』
「了解ですっ☆」

よし、夜は遊ぶぞー♪
楽しみだなぁ♪久しぶりだしっ。

「なになに、デート?♡」
『「違う(ちげえ)!!」』
「息もピッタリ♡」
「あずさ、覚えとけよ。」

はぁ…。またいじられた。
そんなんじゃないのになぁ。

*夜 PM 8:10*

[優弥遅えよあいつ]
「本当だよねぇ。」

私は翔達とすでに合流していた。
でも誘った本人がまだこない…。
あ、かなり遠くの方にチャリに
乗った人がこっちに向かってくる。

「あれ優弥じゃない?」
【あ、マジだっ。お〜い。】
《お前遅えよったく。》
『悪りぃ、喧嘩してたら遅れた。』

まぁ、皆揃ったしよかった。
けど、5月とはいえ夜は寒い。

『どこ行くか。ゲーセン?』
「皆でプリ撮りたい!!☆」
〈【[《『えっ』》]】〉
「何みんな声揃えて」
[だって、プリって目がデカくなるあれだろ?]
「そーだけど(笑)」

ノリに乗ってくれないこの人達。
毎回私の行きたい場所行けてないし…。
泣くぞまったく。

〈いいんじゃん?毎回俺等の行きたいとこ行ってんだしさ〉
「おー、珍しく武人が優しい。」
〈まぁな☆〉
「…。って事でゲーセンへGo!♪」


*in ゲーセン*

「よーし、何するかなぁ♪」
【亜由那、すげぇ楽しそう…。】
『だな…。』
〈なんか怖いわ…。〉
「ボヤーっとしてないでプリ撮ろ!!」
〈[【《『はい…。』》】]〉

初めてだ。こんなに楽しいの。
いつも楽しいけどいつも以上に楽しい。
こんな時間、毎日続かないかな…。