放課後私は言われた通り、教室に残った








誰もいなくなったとき、彼は言った






「ねえ。山口さんって…彼氏いるの?」







「へ?」







自分の席で、恥ずかしさと嬉しさのあまり、下を向いていた私に、彼はいきなり、私の席の前に来て、イスに後ろ向きに座りながら聞いてきた







それに頬ずえをつきながら







「ねえねえ。どうなの?」






これは…







ホントのこといったほうがいいんだよね?






「いっ…いない…です…」






恐る恐る彼を見てみると…






ニコッ…








「よかった」








え……







なにその笑顔…!!






もう胸がキュンとくる…!!








どうしよう私…










彼にぞっこんかも…知れない…!!