燐side




「・・・ん・・・燐っ!!」









な、奈菜華の・・・声・・・







私は、少しずつ目を開けた。
















・・・






「燐、燐、燐んんんん!!」






あ、やっぱり奈菜華か・・・












「奈菜華っ、私は大丈夫だって・・・ってあれ?図書室?」




「ん?そーだけど・・・それより燐!!魔法陣で飛ばされて来たんだよ?!大丈夫?!」







魔法陣・・・ああ・・・多分クロノスあたりが作った魔法陣・・・




「大丈夫だって・・・何をそこまで心配・・・」




私がそう言うと奈菜華はため息をつく。




「ねぇ。魔法陣はかなり高度な魔法だよ。そんな奴に出くわしたんでしょ?少なくともこの学園にはそんなすごい魔法使いはいないよ。」






「・・・」







「燐はね。私と一緒で他の人に心配かけさせたくないタイプでしょ?大丈夫だから何があったか話してみてよ。」




奈菜華がそう言うと、私は何だか不思議な気持ちになった。





「優しいなぁ、奈菜華は。分かった。全部話すよ。」








私は1から、奈菜華に説明を始めた。