おいで、と広げられた腕を拒否する。



「俺のそばにくれば怖くないよ」



「十分そばだし、怖くないです」



「あ、光った」



「!?」



「ぶフッ」




お腹を抱えて笑い出す彼に蹴りを入れ、再度布団に寝直した。


目を閉じると雨やら雷の音が余計に聞こえてくる。

そんな中、電気を消されたことは目を閉じていてもわかった。



そして、彼が布団に入ってくる感触もある。