「なになに、私と仕事どっちが大事なのよー!?的なやつ?」



「言いませんよそんなこと、働いてもらわなきゃ生きていけないので」




まだ学生という身でありながら一人暮らしをする琴里の援助をしてくれている彼の稼ぎ口を潰すわけにもいかない。


頭ではそうわかっているのに




「少々、心細くはありました…多分」



そう思ってしまう。



「琴里…ごめんよ!でも聞いてくれっ、俺は頑張ったんだ!休む暇なく働いて明日の分の仕事も終わらせてきたから明日は一日中一緒にいられるよ!」




「明日は学校です。」




ガーンと効果音がついた。
彼がガクリと膝をつく。