まわりに散らばっていた人たちが、僕たちの方に集まってきた。

「全員起きたから、改めて自己紹介しようと思う。輪になってくれるか？」

みんなは黙ってうなずき輪になり、その場にしゃがみこんだ。

「まずは名前と年齢、そしてここにつれてこられる直前まで何をしていたか話してくれ。じゃあまずは亮、お前からやってくるか？」

「は、はあ。 えっと僕の名前は神崎亮です。年は20歳です。バイトの帰り道に自転車に乗っていたら行きなり何者かに殴られて．．．気づいたらここにいました
」

いきなり自分からで少し緊張しつつも自己紹介を終えた。次は先ほどの金髪の女性の番だ。

「じゃあ次は私ね。川村真理亜「ｶﾜﾑﾗﾏﾘｱ」、年は21よ。わたしも、亮と同じね、バイトの帰り道に気を失って気づいたらここにいたわ。」