学校につき廊下を歩いて、角を曲がろうとしたとき誰かとぶつかった。

「ごめんなさい!大丈夫ですか?」

この声…
まさか。俺は顔を上げた。

見つけた…

紛れもないそいつは、2000年前に俺が愛した桜だった。
容姿も名前も性格もそのままだ。
黒いロングのサラサラの髪の毛。二重でぱっちりした目。長いまつ毛。筋がとおった鼻。形のいい小さな唇。
2000年前と全く同じだ。

俺は桜の腰に手をまわし顔を近づけ、桜の名前を呼んだ。
だが、桜は不思議そうな顔をする…
まさか。俺のことを覚えていないのか!?