気づかれた…


違うか。


さっきから、気づいていたのか…


ぐすっぐすっと鼻を鳴らしていれば、わからないワケない。


特にこの、、、中堀さんは。



でも、認めたくない。




「あ、アレルギーですっ…」




自分でも苦しいと思う言い訳だが仕方ない。



「…ふーん?」



追求しない辺りも、なんか心得てる感じで、逆に癪に障った。




「なっ、中堀さんはっ、なんであそこにいたんですかっ!助けてっ、く、くれなくたってっ、良かったんですよっ!私はこれからルンルンだったんですよっ!」



涙は止まってくれず、しゃくりあげながら中堀さんに怒鳴る。


なんて自分は我が儘なんだろう。


一体中堀さんに何をしてもらいたいんだろう。


頭ではわかってるけど、口から出てしまったものは戻らない。


やらかした後での後悔は、私のいつもの得意技だ。