今を遡ること四百年前。この時代、夜町を歩けば必ずと言って良いほど出会う厄介な奴。

もちろん見えてる人は限られてるだろう。

ちなみに僕は運の悪いことにそいつらが見えてしまう。

まあ、見えてようが見えて無かろうがそれは大きな問題ではない。

さしずめ、逆を言えば見えてる方がラッキーなのかも知れない。

何せ奴らときたら見えて無いことを良いことに悪さをする。

何をされるかって?まあ、命を取られたりケガをさせられることは滅多に無いだろう。

奴らが僕らにする事、それは………………愛を吸い取る。

なあんだ、そんな事か。って思うかも知れないけど、それは気付いてないから、見えて無いから言えよう。

見えてさえなければ突然恋人から別れを告げられても付き合って居れば当然来るであろう結末に過ぎないのだから。

DAEMONは人から愛を奪い生き永らえている。

僕の仕事はそのDAEMONの駆除。

では、ここからが本題だ。僕が皆さんに今からお話する物語は今から約一年前から今に向かって僕が何故DAEMONHUNTERになったのかをまずは聞いてもらいたい。