授業担任、兼、五時間目の生物授業の
石原先生は教材を教卓におくと
私たち生徒たちを見て、うなづくと

「みんなの話題になっているんじゃないだろうか、突然なんだが今日は
今から転校生を少しの時間、紹介したいと思っている」

と言い、廊下に向かって入ってきてくれと声をかけた。

その瞬間、廊下から
入ってきた彼にクラスの皆がハッと
息を飲み込んだのが分かった。
マリンも思わず、その彼に目を奪われた

サラサラのダークブラウンの髪に
綺麗な肌、
茶色い瞳、
高い鼻、
細身な体には似合わないくらいの
高みな身長。

その、、なんというかモデルのような
王子様のようなスタイルの人間がたっていたのだった。


「うわぁ、凄い‥」
誰かが漏らしたのと、同時に
彼は
「八嶋、 港です、よろしく」
と低い声で頭を下げた。


先生は「彼は都外から転入してきた、
勉強が、厳かにならないように
勉強にしっかり励んでもらいたいです
仲良くするように」

と言うと、彼のための新しく用意された
机と椅子を指差し誘導した。

「へ?」

気づくと一番後ろの私の席の後ろに
新しい席が用意されていた。

一瞬、彼がとおった時に
すごく甘い香りがした。