『美羽、お前何出んの?』


何にも聞いてなかったから、何の競技があるのかさえも……わからない。

当然、自分の出るやつも。



「あたしは〜……うなぎリレーと、お馬鹿クイズと、障害物競争。」



指折り数えながら言った





最後の以外
わかんねー。


《次の競技〜、うなぎリレーでーす。》




やる気のない放送がかかる







「…馬…馬…馬………よし!!」


美羽…
普通は手に、人の字を書くんだぞ?




美羽は、馬の字を飲み込み
入場門へ走って行った。