2人がずかずかと私の席へ向かってきた。
「なんなんだよ、気にくわねぇ。なぁ?音弥」
「詩は誰のとこにもいかせねぇよ。」
「そーだよ俺らがいるんだもん」
「ちょっと2人とも何怒ってんの?子供じゃないんだから。」

バンっ
「少しは自覚しろよ。」
音弥が怒って席へ戻った
チャイムが鳴り奏多も「音弥のこと気にすんなよ!」と言い席へ戻った。

「えーっと今から自己紹介でもするか!」
「はいはーい!先生彼女いますかっ?」
「こーら、それは先生のプライベートだから言えないな」
「えぇーつまんなーい」
女子生徒が騒いでた。
どこがそんなにいいのだろうか?
私にはわからなかったが確かにかっこよくないこともなかった。

自己紹介が始まった
1番の子が終わり音弥の番
想像してた通り女の子たちがはしゃぐ
「有田音弥です」
だけ言って席を座る
「たまんない♡かっこよすぎるよ」
「ねぇ有田くーん♡彼女いてんの?」

みーんな質問攻め、わら
音弥はもちろん無視

私の番だ!
こうゆうの苦手だから私も名前だけ言って座った。
「詩ちゃん可愛い〜。」
「彼氏はー?」
「LINE教えてよ」
私は私であちこちから質問攻め
クラスの女子は少しいやそうな顔をしてた。困る私。
1人の男子が近づいてきた。
江藤 直樹(えとうなおき)
音弥や奏多の次くらいにモテる男の子

「ねぇ、詩ちゃん」

と同時に顎をあげられ顔を近づけられた
「ぃゃ」
と小さくつぶやく私
ガタン!!!
「詩に手だしたらどうなるかわかってんの?」
音弥。
「俺ら本気で怒るよ?」
奏多。
2人が私を助けてくれた。

「え、なになに〜あの子あの3人に囲まれてる」
「てか詩って言ったよね?どーゆー関係なのかな」
「なんかちょっと気に食わないよね」
「聞こえちゃうって」

全部聞こえてるんだけどね、、、

初日からこんな感じで大丈夫かな。
不安で仕方ない
1日目が終わった
奏多は実家に用事あるみたいで先に帰っていった