「うわぁーお!男の子じゃん〜右京(うきょう)くん〜男の子きたよ〜」

「へあっ?あ、あ、男子だぁー!」

右京君と呼ばれたその子は、今にも泣き出しそうな顔でこっちに駆け寄ってきた。

「えーっと?」

「あ、ご、ごめんね…漫研来たら男が俺一人で…それでちょっと…」

「私たちが悪いみたいな〜そんなのひどくない〜?う・きょ・う・く・ん?」

「あう…」

ずずいっと俺達(右京君)に近づく女の子。


「えっと…とりあえず見学に来たんですけど…」

「あ〜ごめんねえ。私は三年の徳川 都(とくがわ みやこ)よ。部長をしてるの」

ゆったりとした口調がものすごく特徴的だ…
あと胸。かなりでかいと思う。
和風って言葉が似合う女の人なんだけど…

「で、君たちはホモなのかな〜付き合ってるの〜?」

中身が残念だ。

「付き合ってないです…」

「あら残念〜」くすくす

「…?」

「気にするな潮崎…」

案の定潮崎は話についていけていないし…。


「えっと、俺は右京 銀河(うきょう ぎんが)、1年だよ。1組なんだ!」

「オレは潮崎たくま!3組だぜー」

「三城章、俺も3組だよ。右京君はもう漫研って決めてるの?」

「うん!あと美術部と掛け持ちしようかなって思ってるよ」

「へえ。もう見学行った?」

「まだなんだ!二人もどうかな」

「オレは暇だしいいぜー」

「俺もだよ。ちょっと興味あるし」

「浮気…?」

「「「!?」」」びくっ

「漫研だけにしなよ〜ね〜」

「み、見に行くだけですぅ…」

右京君って名前負けしてるよなあ…
めちゃくちゃ気弱いし


「都はほっといていいわよ」

「…何よ姫紗羅(きさら)」

「あんたはめんどくさいって言ってるのよ?意味、わかるわよね?」

「それくらいわかってるわよ〜?このフリフリオタサー荒らし」

「なんですって…?淫乱ホモメス豚のくせにロリータを馬鹿にしないでくれる?」

「あ、あのー…」

「「イケメンホモは黙ってなさい!!!!!」」

「…ぐす…」

なんだよなんで唐突に喧嘩が始まってるんだよ…あと俺ホモじゃない…