「気にしなくていいよ。姫紗羅も都もいつもああだから」
めそめそしてる俺に声をかけたのは…
「「「?」」」きょろきょろ
「君たち揃いも揃っていい反応をするじゃないか。後ろだ後ろ」
「うわっ」
「いつの間に…」
「…!?」
「はは、私は影が薄くてねえ。びっくりしただろ?私は三年の飯田 幸(いいだ さち)だよ。んであそこで都と喧嘩してるのが、野苺 姫紗羅(のいちご きさら)だ。三人とも幼稚園からの腐れ縁でね」
…やっぱり漫研キャラ濃いな…。
「まあ君たちの名前はさっき聞いたとて、美術部へ行くんだろ?ならいまの間に行きな。」
「あっ、はい!」
「運動部に気をつけなよ」
そう言って苦笑いをしたあと飯田先輩は二人を止めに入っていった。
「なんか一気に自己紹介されたな」
「な。オレこんがらがってるなう」
「お、俺もだよ…とりあえず美術部に行かない?」
「そうだな」
そして俺はこのあと、運命の出会いを果たすのでした…