「二人して何笑ってんの?」

私達が笑っていると一人の男の子が話し掛けてきた同じクラスの長原 正弥(まさや)君だった

「あの…」

私が言葉に詰まると

「なんのよう正」

ゆうき君は、親しそうに長原君の事を正と呼んでいる

「お前だけずるいぞカナっちと話して」

長原君がゆうき君の背中を叩きながら言った

「えっえっカナっち?」

聞いたことのない呼び名に私は、戸惑ってしまった

「カナっちってよくない?俺カナっちって呼んじゃおー」

私を半分無視しながら長原君は、私に言ってきた

「村山さん正は、自由なだけだから適当に相手してあげてね」

戸惑っていた私にゆうき君が私にそう言ってくれた

「うっうん」

こうして私に初めての友達が出来た