教室に入ると、同じ中学だったのかな?
もうすでにグループができあがっていて、みんな思い思いに談笑して笑いあっている
座席は決まってないらしく、見たところ自由に座っている
私は窓際の一番後ろに、ナルミは私の前に座った
「わぁ~、ルナ!見て見て!
桜が綺麗だね~」
私も窓の外に目を向けると薄いピンクの桜が咲き誇っている
うん、この色眩しすぎなくて好きだ
『本当、綺麗だね
この色好きだなぁ…』
「ルナは薄いピンクの方が好きだもんね!
あたしは断然ビビッドピンクがいいけどなぁ~」
確かにナルミは濃いめの色が好きだ
私とはどこまでも正反対
でも、こうやって親友だ
『それはナルミに似合うし、ナルミみたいだからだよ!』
「えー、そうかなぁ~
でも、ルナはビビッドカラーよりマカロンカラーだよね~
ふわふわした感じ!」
『ほうほう、良くわかってるではないか!』
「へへーん!伊達に親友してないよ!」
誇らしげに胸を張るナルミがとても可愛くて羨ましい
私もこうなれないかなぁ…
「よーし!HR始めるぞ~」
担任の先生が教室に入ってきた
歳はまだまだ若い感じがする
「じゃあ、初めに自己紹介してもらう!
氏名とどこ中学出身か、あと好きなものなんでもいいから言えよ~
はい、はしっこの列からなー!」
わぁ、自己紹介かぁ…
なんて言おうかなぁ…