そんな予感を、真意を、自分の目で確かめるために、アルバムを見たのだということをそのまま伝えた。




「そっか。知ってたのか」


「……まさか、まさかって思った。陸に、直接聞くのが、ずっと怖かった」


「悪い……。ずっと避けてきたのは俺の方だ。まず最初に話すべきだったんだよな。遅すぎるよな……。怖かったのは、俺だってそうだ。本当のことを話したら、何か変わっちゃう気がして。いつかいつかって考えてはいたけど、結局は、何も聞かないでいてくれたゆづに甘えてたんだよな…。悪かった」


陸は頭を下げ、優月は首を振った。




なかなか頭を上げようとせず、表情が見えない。

そんな彼が今どんな顔でいるのか想像するだけでも、ずっとずっと優月には悲痛でならなかった。




互いの無言の時間はどれだけ経っただろうか。



頭を下げ続ける彼の手に、優月はそっと自分の手を置いた。