とっさに確認するのは、下着。
(ま、まままさか、陸に限ってそんなことないない。…でも、もっと可愛いやつにしとけばよかったかな。なんて)
周りはまだ薄い暗がり。
陸を起こさないように、そーっとベッドから降りると、優月は掛け布団を掛け直す。
足音もかなり気を配りながら、部屋を出ようとした時、背後でもぞもぞっと動く音がした。
起こしたかもと早鐘を打ちながら振り返ると、寝返りを打ったらしい陸が、横向きから仰向きになっていた。
もう一度布団を掛け直しに行く優月。
ボサボサな髪に閉じた目尻は昼間のクールさを微塵も感じさせない、穏やかな垂れ目。
そんなあまりにも無防備な陸に、きゅっと胸の奥が甘く熱く鳴った。