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小さい頃に何度も読んだ、大好きだった絵本のお伽話。






【 散歩に出て、深い森の中に迷いこんでしまったお姫様は、一晩中森の中にいた。


月と星、森の動物達が優しい唄を歌い、涙をしきりに零す彼女をそっと慰めた。


いつしか眠ってしまったお姫様は、自分の手に伝わる温もりに気づき目を覚ます。




その手の温もりは、王子様が握っていた手から伝わるものだった。



そして彼女を城まで送り届けたのち、やがてお姫様と王子は恋に落ちる。


彼は森の中の妖精や魔法が残る、小さな小さな国の王子で、身分や地位の違いから、二人は周囲から反対をされてしまう。



森の中でしか会えない二人を見かねた、月と星と動物、そして妖精達は、一つの唄を作り全員でお姫様の国へ贈る。



言葉はなく、たったその唄一つで世界は変わった。



晴れて婚約を結んだ姫と王子。