頭で整理するよりも、心はずっと正直だ。 優月の口から彼氏の存在を知った時の動揺も、変な嫉妬も、むやみに彼女の頭に触れられなくなったことも、思い出す手の感触も、今のこの胸の痛みも、全て一つの答えに一致する。 それは、妹的位置ではなく、彼女のことを本当に好きだからだ。 そして思い出す。 忘れようと決め込んだ、幼い頃の秘密の気持ちだったことを。