数日後、絆創膏を剥がすと傷口は塞がっていて、かさぶたができ始めていた。


(魔法の絆創膏…、あながち嘘じゃなかったかも。なんて)


陸から予備にいくつか貰った絆創膏は、余りそうだった。








「じいちゃん、これじいちゃんの?」


陸はおじいちゃんに、紺と黒のチェック柄のハンカチを見せる。

自分の洗濯物をたたんでいた中で、偶然見つけたものだった。


「どれどれ…、いや、違うよ?誰のだろうね」


新聞を見ていたおじいちゃんは老眼鏡をずらし、そのハンカチを見て首をかしげる。



「じいちゃんのじゃないとすると…?」


どう見ても男物のそれに疑問が浮かぶ陸。

この家には男は、まだ幼子の瞬と自分とおじいちゃんしかいない。


思いつくのは……