綾音の顔見ただけで、疲れとか全部吹っ飛ぶよ…。

すげぇよ…おまえの力は…。

『大丈夫…』

俺は笑顔で答えた。

『そう?ご飯できたとこだから、早く食べよう?』

『うん』

俺の腕を引っ張ってく綾音が無邪気で可愛い。
こいつは、昔からそうだったな。

ーーコンコン。

誰かが部屋をノックした。

『…蒼?入っていい?』

綾音か。

『んーっ』

ガチャ・・・ーー。

疲れて、寝ようとしていた時に綾音が部屋にやってきた。

『ママが、蒼に持ってけって…』

綾音がウサギ形のリンゴを持ってきた。
『うまそっ』

俺は起き上がって、皿を受け取った。

『いただきます…綾音も食えよ…』

俺は綾音の口元にリンゴを持っていった。

『いいの?』

『何、遠慮してんだよ…?』

『蒼…何か疲れてるみたいだから…マッサージしてあげよっか?』