パッと目を開けると、視線がさえぎられていた。

『…………っ⁈』

綾音の胸の谷間に、俺の顔がうずまる。

俺は、そのまま上の方に視線を向けた…。

『…あ、綾音…起きてたのか』

『たった今ね…この変態バカーっ!』

グァシッ・・・ーー。

俺は、綾音の必殺技と言ってもいい…
グーパンチを思いっきり腹に喰らった。

『変態とは一緒に寝ないから!』

『おい、ちょ……待てって…』

綾音は、怒りながら部屋を出ていった。

『アイツ…いつのまに…そんな女として成長したんだ…?』

ってか、わざとじゃねぇし!

寝返りうったら…
たまたま…。

それにしてもひでぇな…
女がグーパンチするか⁈

ヤルんなら俺は、どうどうとするぜ!
俺は男だっ!

『綾音のバカ力…イッてぇよ…』

俺は殴られた腹をさすりながら、部屋の窓を開けた。

ガラガラガラ・・・ーー。

綾音と同居、1日目の朝を迎えた。

『ん〜!…今日もいい天気だ…』

俺は、まぶしい太陽に目を細めた。