さすがに俺…傷ついた。

『しかも、おかちめんこって…わけわかんねぇこと言い出すぐらい…綾音テンパってたな』


ーー・・・コンコン・・・ガチャ・・・。

部屋のドアを叩くと同時に、綾音が顔を出す。

『…蒼?入るよ?』

『…もう入ってんじゃねぇか…俺が着替えてたらどうすんだよ?』

『ご、ごめんっ///』

綾音の頬が赤くなってる。

今さら何で照れるんだよ?

今までさんざん一緒に過ごしてきたのに…。

俺が着替えてるとこなんか、何百万回と見てるじゃんか。

『・・・んだよ?』

でも、いざ一緒に暮らすとなると、ヘンに意識しちゃうな…。

綾音はドアの前で突っ立ったままだった。

『・・・それで何か用か?』

『荷物は整理できた?』

『あぁ…そんなに荷物ねぇからな』

隣の家に引っ越し。こんなに楽なことはないな。

『・・・ママが、お風呂どうぞって…』

『綾音は?先入れよ』

『そう?んじゃ先に入るね…』

『それとも一緒に入るか?小さい頃よく一緒に入ったよなぁ…』

『バッカじゃないの⁈エッチ!変態っ‼︎』