・・・そして英志は、舞の所まで近づくと、


「これは、退社祝いと、入社祝いの花束だ」

「…誰のです??」


「勿論、舞に決まってるだろ?」

「へ~・・・・えっえぇぇぇぇ!」


あの店で働く事を賛成していた英志だったはずなのに、

なぜ今更それを反対するのか? 


・・・そして、入社祝いと言っていたその言葉の意味は?



「これは、私からです」

…そう言った長嶋の手には、別の花束が。


「・・・あの??」

舞の頭はチンプンカンプン。



「…おめでとうございます。

・・・妊娠3か月なんでしょう?」


「…ぁ」

…そうなのだ。

最近分かった事なのだが、

舞は英志の子供を身ごもっていた。