こんな所で口論している暇はない。

爆発まで時間がないのだ。

「だったら…」

コートニーは足元のマクナイトからM16A4の銃口を外し、銃を捨てて両手を差し出した。

「私を拘束するといいの…もし爆発がなかった時は、このまま独房に入れて、拷問なり銃殺なりすればいいの…」

「……」

マットは息を飲む。

虚偽の発言で米陸軍を躍らせようとしているのならば、自分の身を投げ出すような真似をするだろうか。

真実だからこそ、自分の命まで懸けて米陸軍を撤退させようとしているのではないのか。

マット達を守る為に。