「だから私達は何度も言っているの…!」

もどかしげに、コートニーは言った。

「ドーベルこそがANの指揮官…私達のアジトを壊滅させ、仲間達を殺し、デュラハンに汚名を着せた張本人なの…貴方達米陸軍は騙されて利用されているの…!」

「利用されているのは君なんじゃないのか、コートニー」

マットは言う。

「ANに加担して、捨て駒として利用されているだけ…正気なら、こんな米軍の大部隊の前に一人で現れる筈がない…君はANに見捨てられたんじゃないのか?」

「違うの…!」

首を横に振るコートニー。

どうしても分かってもらえない。

どうしても理解してもらえない。

コートニーとマット達が戦う理由など、何処にもないというのに。

「お願い、軍を退いてマット。さもないと貴方達は全滅する事になってしまう…!」